ここのところ八王子は、雨模様の天気が続いています。まるで梅雨のようです。
小雨混じりの中散歩をしていると、道端の草木の所々に「アワフキムシ」の幼虫の巣が目に付くようになりました。アワフキムシの幼虫は植物の道管から水分とそれに溶け込んでいる栄養素を吸収して成長しているようです。その排泄物の「ろう」と「アンモニア」が反応して「アンモニア石鹸」を生み出すそうです。この泡はまさにハイテク素材で、乾燥・風雨にも強く、言わば自家製のシェルターのようです。
幼虫自身は、尾端を外に突き出して空気を取り入れ呼吸して、吐き出すことで泡を増やしていきます。幼虫を捕食しようとする虫は、この泡(界面活性剤)によって「気門」を塞がれて死んでしまうようです。この写真にも小さなアリが写っていますが、きっと餌にはありつけなかったことでしょう。でも、上には上がいるようで、このアワフキムシの捕食に特化・進化したゴミムシ類は、泡の中に入ったり、首を突っ込んだりしても死なないで幼虫を食べるそうです。
この小さな「泡」の中にも生き物の不思議が隠されているのですね。
PENTAX K-30 TAMRON 90mm 1:2.8 MACRO f1/4 1/100秒 ISO800 絞り優先オート トリミング加工済み 2020年5月 八王子市元八王子
参考:フリー百科事典「ウィキペディア」
:ネイチャーテック研究会のすごい自然のショールーム
コメントを残す