私の「お供三兄弟」のコンデジ
私が写真を撮るのは、そのほとんどが早朝の散歩の時間帯です。いわゆる「お散歩カメラ」です。特に今年は「コロナ禍」の中でその傾向が一層強くなりました。夜景や星景写真で三脚を使う以外は、ほとんど手持ちで撮影しています。最近のカメラの手振れ補正機能にすっかり頼り切っています。
「お散歩カメラ」で重要になってくるのが「携帯性」「コンパクト」「直観的な操作性」です。撮りたいと思ったときにサッと出してサッと撮る。それが私のスタイルです。細かい事は考えません。その点で今現在使っているのが、私が「お供三兄弟」と呼んでいるオリンパスのコンデジ3台です。
長男はTOUGH TG-6、次男はSTYLUS 1s ,そして三男はSTYLUS SP-100EEです。いずれも中古品を購入したものです。その中で今回は次男の「STYLUS 1s」について書いてみたいと思います。
今でも人気?通しF値2.8のズームレンズ(35㎜換算28㎜~300㎜相当)が魅力のSTYLUS 1s
発売されたのが、2014年です。次々新しい機種が出てくるデジカメの中では、OLYMPUS STYLUS 1sは2世代ぐらい前の機種です。STYLUS1のマイナーチェンジモデルです。現在は生産は終了していますが、メーカーの公式サイトで製品情報を知ることが出来ます。以下その一部を引用します。
機種名 | STYLUS 1s | |
撮像素子 | カメラ部有効画素数 | 1200万画素 |
レンズ | 光学ズーム倍率 | 10.7倍 |
デジタルズーム倍率 | デジタルテレコン:2倍 | |
焦点距離(35mmフィルム換算) | 6mm~64.3mm(28mm~300mm) | |
開放F値 | F2.8 | |
モニター | モニタードット数 | 約 104万ドット |
記録 | 静止画記録方式 | RAW/JPEG/JPEG+RAW |
音声規格 | WAVE フォーマット準拠(ステレオリニアPCM/16bit サンプリング周波数48kHz) | |
動画記録方式 | MOV(MPEG-4AVC/H.264)、AVI(Motion JPEG) | |
記録媒体 | SD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-I対応)、Eye-Fiカード | |
電池・電源 | 電池 | リチウムイオン充電池(BLS-50) |
寸法・質量・主な同梱品・オプション品・その他 | 大きさ | 116.2mm(幅) × 87.0mm(高さ) × 56.5mm(奥行き) |
重さ | 約 402g(電池、カード含む) | |
ひとこと特長 | ・高級感あふれる薄型ボディーに、光学10.7倍(28-300mm:35mm判換算)全域F 2.8 i.ZUIKO DIGITALレンズを搭載 ・多彩な撮影条件を確認できる大型・高画質・高精細なEVFを内蔵 ・ミラーレス一眼OM-Dゆずりの撮影スタイルと充実の操作系 ・スモールAFターゲット、ステップズーム等、要望の多かった撮影機能を新搭載 ・写真の楽しみ方を広げる内蔵Wi-FiとスマートフォンアプリOI.Share ・999枚設定可能なインターバル撮影機能とタイムラプス動画を新搭載 ・映像表現の世界を広げる11種類のアートフィルターと5種類のアートエフェクト ・ひとつのシーンを複数視点で切り取る「フォトストーリー」 ・タッチシャッターにも対応するFAST AFと、秒間7コマの高速連写 ・2枚の写真を合成することによって、表現の幅を広げる多重露光 ・レンズの性能を最大限に引き出す最高峰画質のi HSテクノロジー ・多彩なムービーモードとマルチモーション対応の手ぶれ補正 ・画質の劣化を少なく2倍までズームできるデジタルテレコン ※HDMI、HDMIロゴ、およびHigh-Definition Multimedia Interfaceは、HDMI Licensing,LLCの商標または登録商標です。 |
OM-D譲りの質感、厚さ56.5㎜でコートのポケットに収まる
ミラーレス一眼のOM-Dシリーズを一回り小さくしたボディーで、レンズが収納された状態の奥行きが56.5㎜ですので、コートやジャンパーのポケットにギリギリ収まる大きさです。カメラを首から下げるのが嫌いな私にとって、このサイズはとても嬉しいです。さすがにTG-6のようにズボンのポケットには入りませんが、気軽に持ち出す事が出来ます。
便利なレンズ基部のコントロールリング
私は「お散歩カメラ」中はモードはプログラム撮影に設定しています。とりあえず気になったらシャッターを切って、そのあと必要な場合は絞り優先モードに切り替えたりしています。シャッターチャンス重視です。その点ではSTYLUS 1sの起動時間、ズーミング、AF合焦速度も私にとってはそれほど遅くは感じません。被写体によってAFが迷うのは大体どの機種にもありますので、あまり気にしません。STYLIS 1sの秀逸なところは、コントロールリングを使用してマニュアルフォーカスのピント調整が出来る点です。ピントリングとしてのコントロールリングのトルクは軽すぎる感じがしますが、フォーカスアシストのピーキングを利用することで、慣れると意外と便利です。一眼レフと同様に、ファインダーを覗いてピントリングを回すという動作が銀塩カメラ世代の私にとっては嬉しい限りです。
色調はちょっと地味
ピクチャーモードは、カメラが撮影シーンに合わせた色調を選択する「iFinish」を私は最初設定していましたが、最近は「Vivid」で撮ることが多いです。私の主な撮影時間帯が早朝ということで、「iFinish」や「Natural」にすると若干地味な色見なので、期待色に近づける為に「Vivid」を選択しています。まあ、色調に関しては個人の好みもありますので、何とも言えませんが・・・。
画像センサーは1/1.7型CMOSで気持ち大きいが、やはりコンデジはコンデジ
STYLUS 1sの画像センサーは1/1,7型CMOSで有効画素数は約1200万画素です。一般的なコンデジの画像センサーの1/2.3型に比べると一回り大きいのですが、マイクロフォーサーズやAPS-Cサイズ、フルサイズと比べるとその差がよく分かります。画像フォーマットの大きさだけですべてが決まる訳ではありませんが、取り込める情報量の差は歴然としています。STYLUS1sもコンデジであることに変わりはありません。
「中古コンデジ」という「フィルター」で撮る
昨今のデジカメの進化は凄まじいものがあります。基本的な画質の向上や、感度、シャッタースピード、手振れ補正、様々な拡張機能、動画撮影機能などの向上があり、私のような時代遅れの人間にとっては「選択」に迷ってしまいます。解像度や画像処理エンジン、その他様々な機能において数値上では、プロスペックのその時点の最新モデルが一番優れていることになろうかと思います。しかしながら、画像にシビアな品質を他者から要求されない私のような者にとっては、スペックより使いやすさが優先します。
コンデジで写真を撮ることは、レンズにフィルターを付けるようなものではないかと思います。そこにはプロスペックのモデルでは撮れない画があるのではないかと思います。その点ではオールドレンズやトイカメラで撮影するのに少し似ているのかなと思います。事実、これまで撮ってきた自分にとっての「いい写真」と思えるそのほとんどが、コンデジ(フィルム時代はコンパクトカメラ)で撮ったもののような気がします。あれこれ考えて撮ることは、私には向いていないのだと思います。万年初心者たる所以です。
発売後6年ほど経ち、数値的性能は現行の他の機種に比べると見劣りする感じがしますが、気軽に持ち歩けていろいろ「切り取る」ことが出来る貴重なカメラだと思います。最新の技術で後継モデルが発売されることがあれば嬉しいのですが・・・。
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参考:https://www.olympus-imaging.jp/product/compact/1s/index.html オリンパスイメージング
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